2017年2月28日火曜日

NHK土曜時代劇「忠臣蔵の恋~四十八人目の忠臣」最終回 感想

40分足らずのドラマだけど20回となるとやっぱり長いですね。
しかも討ち入り編はたっぷり14回もあったのに大奥編はたったの4回。
そのせいか時間の進み方が早く、最後の方はぼんやりとした印象でした。
それに、主人公が暗い顔ばっかりしてるのもなんかなぁって感じ。

悲願が達成できたから良かったものの、恋人が処刑され心の傷も癒えないうちに細井光沢(吉田英作)に騙され側室候補として売られた経緯を考えれば将軍の側室になっても気持ちが晴れないのは仕方ない。
しかも子どもがまだ小さいのに旦那(将軍)は死んでしまうし…。

周りに振り回され利用され、思い通りにならないことばっかりの人生を送った女性の話しでしたね。
悲しい上にちょっと可哀相でした。


と、いうのは素直に見た場合の感想で。
月光院って将軍の死後も権力持って大奥で幅利かせてた人だよね!?
って思いながら見ていたので若干の違和感がありました。
「大奥=出世」の時代にあれだけ世の中に疎い人物設定というのも珍しい。
少しは大奥に染まっていくのかと思ったら、最後までしれっとしおらしかったし。

純愛路線のドラマだから仕方ないんだろうけど、ほぼファンタジーの世界。

それに礒貝十郎左衛門と間部詮房が福士誠治さんの一人二役というのもねー。
ドラマでは特に何もなかったし。なんで二役にしたのかもよくわからない。

丁寧な作りで全編通して見どころのあるドラマだと思います。
でも少し美化しすぎかな。
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